東京全体の川については、東京の「川」の基本をつかむ で整理したが、東京の中心部(東京駅と皇居の周り)の川は、まだ全体像がよく分からない。調べてみても部分的な解説だったり、詳細に書きすぎていたり、基本的な知識があることや東京をよく歩いている人を想定していて(もしくは読者がどういう層なのか想定してない?)、よく分からなかった。なんせ、自分は
- 秋葉原の横を流れている川って神田川?神田川って中野のあたりを流れてる川でしょ?
- 日本橋って高速道路の下にあるよね。あの川って神田川?
- JRで市ヶ谷のあたりを通ると見える釣り堀は、江戸城の濠の後だよね。でも何かとつながってるの?神田川?
- あの濠と赤坂見附・永田町にある濠は同じなの?神田川なの?
- 皇居の二重橋のある濠って、市ヶ谷の釣り堀と同じ濠?神田川?
- それで、結局、神田川はどうなるの?
というレベルだ(レベルだった)。
ここでは東京の川、特に東京駅周辺の川をまとめて、図にしててみた。
複雑な東京の川の変遷を学ぶための手がかりにもなればと思う。
神田川と日本橋川、外濠と内濠
まとめてみると簡単で、東京駅周辺の川は、2つの川(神田川、日本橋川)と内濠・外濠の4つをおさえればいいと分かった。
図にすると、下のような感じになる。

- 外濠
- 江戸城の外濠。神田川や日本橋川も外濠の一部だったが、ここでは除外する。
- 詳しくはwikipedeiaの外濠(東京都)を参照
- 現在残っているのは、飯田橋から市ヶ谷でJRに沿って見られる市ヶ谷濠、新見附濠、牛込濠と、赤坂見附駅付近にある弁慶濠の4つ
- 市ヶ谷濠、新見附濠、牛込濠は、この順に下って水が流れていき、最後は飯田橋で神田川につながっている(上図で切れているように見える部分は暗渠化している)
- 神田川
- 井の頭公園を源流に、中野⇒高田馬場⇒早稲田⇒江戸川橋ときて、江戸川橋から首都高速5号線の下を流れていく。
- 飯田橋と水道橋の間(小石川橋)で日本橋川と分かれる。分かれた後は、中央線・総武線沿いに流れ、秋葉原の横を流れて浅草橋付近で隅田川に合流
- 日本橋川
- 小石川橋で神田川と分かれ、引き続き首都高5号線の下を流れる。皇居近くで首都高5号線は都心環状線に変わるが、やはり引き続き首都高の下を流れ日本橋へと続き、そのあと永代橋付近で隅田川に合流する。
- 皇居付近で内濠とかなり近づくが、交わらないようだ。
- 昔は、こっちが神田川の本流で平川と呼ばれていた。
- 内濠
- 皇居をぐるっと取り囲む濠。千鳥ヶ淵とか、桜田濠とか、半蔵濠とか、二重橋があるところとか。細かく分かれている。
- 名前を知りたいときに分かりやすいのは、これかな
まとめてみて分かったこと
まとめてみて感じたことを記しておく
- 市ヶ谷から飯田橋に沿って見える濠は1つに見えるんだけど、2つに分かれてるのか。神楽坂の方にあってカフェ(カナルカフェ)がある部分と釣り堀(市ヶ谷フィッシュセンター)がある部分は、別の濠なんだ。その境界となる新見附橋は、新宿区と千代田区の境界でもあるんだね。
- 中央線って水道橋と飯田橋の間でかなり曲がっているのか。それで方向感覚が合わなくなるのだな。
- 日本橋を流れる川は日本橋川