筑波大学附属高校で「総合的な探究の時間」のお手伝いをしてきました。高校1年生の「数学的モデリング」をテーマにしたグループで、ゲーム理論の講演をしたり、彼らの研究に助言を与えたりしました。
生徒たちは、ゲーム理論を中心に、自分の興味がある研究テーマに取り組みます。微分も確率もほとんど習っていない高校1年生とは思えないほどの高度な研究に取り組んでいました。テーマの例を挙げると
- 特殊ルール(手札のシャッフル)がある3人ババ抜きの戦略
- 3人人狼の戦略とシミュレーション
- ゲーム理論の観点からの交通渋滞の回避
- LINEによる異性とのやり取りの戦略
です。また、特に高校生にとってはゲーム理論によるスポーツの戦略に興味があるようで
- バスケットボールの戦略(3Pシュートと2Pシュートのどちらを打つべきか)
- 野球の戦略(高校野球における初級ストライクを打つべきかどうか)
- バレーボールの戦略(アタックはストレートかクロスか)
- サッカーの戦略(ドリブルか、パスか)
などのテーマが多く見受けられました。
スポーツの戦略と混合戦略については、いくつかの研究はあるものの、それを詳しく解説したものはありません。改めて、そのような解説を書いてみようかと思いました。
多くの学生のテーマに向き合い、短い時間でアドバイスを与える担当の山田先生は、本当に凄いなと思いました。学生たちの探求は、まだまだ続くようです。